2012年10月の記事一覧

京都のおせちならではの一品といえば、次のようなものがあります。

求肥巻
生姜と甘酢でヒラメをしめて昆布で巻いたもの。
京都に限らず、おせちには「だし巻き」や「にしんの昆布巻き」など巻物がよく入ります。

巻物は書物を表し、知識の象徴です。それを「よろこぶ」にかけた昆布で巻いてあるので、受験や就職への縁起担ぎにもなります。


棒だら
京都のおせちにも必ず入る棒だら。
鱈をカチンカチンに乾燥させた保存食である棒だらですが、タラをたらふく食べられるようにと縁起をかついでいます。
食べるのに困らないよう、あるいは、農作物の豊作を願っていただきます。

「ぐじ」
ぐじは赤い甘鯛のこと。
これをじっくり遠火で焼き上げた「ぐじの若狭焼き」は人気があります。

生麩は京都の料理に欠かせない食材のひとつ。
小麦粉を水で練って固まったら水で洗い流しポニョポニョしたグルテンだけを残したものです。

もちっとして弾力があり、しかも歯切れがよく、味はグルテンの甘みが感じられます。

おせちに入れる生麩はいろいろなおめでたい細工をしたものが多いです。

手鞠麩や松竹梅の細工麩がよく見られます。

松の麩は「缶みかん」にも似ています。

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