南禅寺
誰もが知る京都のトップクラスの料亭「瓢亭」さんは、南禅寺の参道に建つお店。ミシュランガイド3つ星。 料亭としての創業は1837年、江戸時代は天保通宝の天保年間。その前からこの場所に茶店として店を開いていました。 昔は参道がずっと続いており、参拝者であふれていたと思いますが、いまは仁王門通に遮られ、南禅寺参道はそこで終わった感じになっていますから、それほど人通りが多いわけではありません。 観光客が歩くとしたら、その先の無鄰菴を訪れる方でしょうか。 瓢亭のわきには美しい枝垂桜が1本あり、春には仁王門通を歩いていても気付くほどです。

さて、その瓢亭さん。
京都の懐石の伝統を丁寧に手間ひまかけて受け継ぐだけではなく、高慢にならずおもてなしの心を欠かさずに精進しておられます。
お店に行くならこちらもしっかり正装でいくべきですし、お料理に至るまでのお花やしつらえや掛け軸、お庭なども味わいたいものです。もちろん器にも目を向けたいもの。
お料理は一見オーソドックスですが、かける手間と素材の吟味が違います。ゆで卵だけでも全く製法が違うのです。
ひとり2万5000円以上はかかるはずです。


その瓢亭のおせち料理は、高島屋のオンラインサイトで予約注文できます。

瓢亭のおせち料理

お値段は高くて10万円を超えますが、毎年ひょうていに決めているファンが多いことに加え、生産数がずいぶん少ないので、10月中に完売することが多いです。

来年は瓢亭のおせちで京料理ひいては日本料理の究極を堪能しようと思ったら、早めに注文を済ませておくほうが良いでしょう。